三国志学会

 三國志研究 第十八号
  2023年9月3日発行(A4)
  定価 2,000円  

シンポジウム
袴田郁一   吉川英治『三国志』のテキスト比較
箱崎 緑   吉川英治『三國志』の系譜
仙石知子   吉川英治『三国志』の母親像
ナターシャ・ダウンズ 吉川『三国志』における悪役の構築
      ―曹操の「英雄」から「奸雄」の位相を評価する
論考
渡邉義浩  「八陣」の行方
中川 諭  立正大学図書館蔵『三国志伝』について
片倉健博  陰司断獄転生譚について
      ──項羽はなぜ関羽に転生するとされるのか──
木村政博  三国時代(後漢末)における烏桓とその周辺
書評
安藤信廣  表現者の宿命 書評・大上正美著『嵆康の方法──文学としての「論」』
研究ノート
渡辺由美子 曹操と曹植の政治的理想の相違点について
訳注
五藤嵩也  『李卓吾先生批評三國志』序文四種訳注(後篇)
 三國志研究 第十七号
  2022年9月4日発行(A4・124頁)
  定価 2,000円  

論考
渡邉将智  後漢霊帝の統治と無上将軍
狩野 雄  香る荀令君――詩文のなかの荀彧像――
柿沼陽平  三国時代における孫呉の郷里社会
 ――荊州長沙郡臨湘国の小武陵郷吉陽里と南郷宜陽里を例に――
稀代麻也子 曹丕の「燕歌行」(別日)について
佐藤大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証Ⅷ(景初二年~三年)
中川 諭  九州大学所蔵二十巻本『三国志伝』について
訳註
五藤嵩也  『李卓吾先生批評三國志』序文四種訳註(前篇)

※第十七号の中川諭先生の論文において図の掲載漏れがございました。修正の上で、全文のPDFデータを公開いたします。 上記の論文名に附したリンクよりご覧下さい。執筆者および会員の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び致します。
 三國志研究 第十六号
  2021年9月5日発行(A4・188頁)
  定価 2,000円  

論考
高橋康浩  孫呉政権における徐州人士の動向
木村政博  西晋(恵帝紀・懐帝紀)における州都督について
和久 希  庾敱の肖像――西晋名士の一典型――
仙石知子  『華陽國志』における女性顕彰について
渡邉義浩  『後漢書』李賢注における引證注の導入
大村和人  晩唐・李商隠「代魏宮私贈」「代元城呉令暗爲答」試論
佐藤大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証Ⅶ(青龍三年~景初元年)
朝山明彦  明代に於ける関羽祠廟の名称
中川 諭  『三国志英雄志伝』の六巻本と十二巻本
箱崎 緑  日中戦争期のラジオ番組と中国理解
      ――ラジオドラマ「音楽劇 三國志」を中心として――
清岡美津夫 マンガ化された『三国志演義』
 三國志研究 第十五号
  2020年9月13日発行(A4・106頁)
  定価 2,000円  

論考
渡邉 義浩  『晉書』の御撰と正史の成立
佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証Ⅵ(太和二年~青龍二年)
中川  諭   ドイツ・ワイマール所蔵『三国英雄志伝』について
仙石 知子   毛宗崗批評『三國志演義』における趙雲像
訳注
五藤 嵩也   毛宗崗「讀三國志法」訳注

※第十五号の奥付にある執筆者紹介に誤りがございました。正しくは以下のとおりです。 執筆者および会員の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び致します。
【誤】
 伊藤  涼(早稲田大学大学院)
 佐藤 大朗(三国志学会会員)
 木村 政博(三国志学会会員)

【正】
 渡邉 義浩(早稲田大学教授)
 佐藤 大朗(三国志学会会員)
 中川  諭(立正大学教授)
 仙石 知子(明海大学専任講師)
 五藤 嵩也(三国志学会会員)
 三國志研究 第十四号
  2019年9月14日発行(A4・56頁)
  定価 2,000円  

論考
伊藤  涼  王弼における「無」と「道」
       ――「「無」は「道」に上位する」理解に対して
佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証Ⅳ(黄初二年~太和元年)
研究ノート
木村 政博  西晉(武帝期・恵帝期)における州都督
 三國志研究 第十三号
  2018年9月15日発行(A4・180頁)
  定価 2,000円  

論考
中本 圭亮  汝南袁氏小考
髙橋 康浩  孫呉政權と呉郡顧氏
狩野  雄  時を超える匂い ――孫呉の感覚世界について
三木 啓介  杜預『春秋経伝集解』における地理注釈の態度
佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証Ⅳ(黄初元年)
中川  諭  『李笠翁批閲三国志』再考
仙石 知子   ジェンダーの視座から見た日本における『三国志演義』の受容 ――貂蝉を事例として
袴田 郁一  大衆と伍す英雄 ―吉川英治『三国志』における諸葛亮像の形象
清岡美津夫  日本における『三国志演義連環画』の視覚的遺伝子の発現
大橋 義武  日本における『三国演義』の文学史的評価 ――その内容及び中国の文学史家への影響について
書評
袴田 郁一  仙石知子著『毛宗崗批評『三国志演義』の研究』
 三國志研究 第十二号
  2017年9月9日発行(A4・92頁)
  定価 2,000円  

講演
沈 伯 俊  劉備は本当に皇叔なのか
潘 偉 斌  安陽曹操高陵調査の進展と最新の研究成果
論考
大上 正美   文学の価値を問う、極私的嵆康研究
佐々木正治  中国三国時代の考古学
       ―中国古代陵墓発展における曹操高陵の位置づけ
佐藤 大朗   『資治通鑑』編纂手法の検証III(建安十九年~二十四年)
髙橋 康浩   傅玄『傅子』の治國・人事思想
伊藤晋太郎  「関帝文献」における関帝のひげについて
 三國志研究 第十一号
  2016年9月3日発行(A4・174頁)
  定価 2,000円  

講演
沈 伯 俊  最も愛される武将―『三国志演義』の趙雲像
論考
柿沼 陽平  漢末群雄の経済基盤と財政補填策
三木 啓介  杜預『春秋経伝集解』と西晋期異民族
渡邉 義浩  『世説新語』劉孝標注における「史」の方法
佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証Ⅱ(建安六年~同十八年)
伊藤晋太郎  関帝のほくろ
中川  諭  『李卓吾先生批評三国志』について
仙石 知子  毛宗崗本『三国志演義』における諸葛亮の智
箱崎  緑  吉川英治『三國志』が描く母
       ―日本の大衆文学としての『三国志演義』
研究ノート
櫻木 陽子  京劇の伝統劇における三国志―人物と物語を中心として
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅(七)陝西の旅
 三國志研究 第十号
  2015年9月5日発行(A4・178頁)
  定価 2,000円  

論考
渡邉 義浩  後漢の羌・鮮卑政策と董卓
石井  仁   参軍事の研究
佐藤 大朗  『資治通鑑』編纂手法の検証(中平五年~建安五年)
清岡美津夫  横山光輝はなぜ官渡の戦いを描かなかったのかをめぐって
研究ノート
木村 政博  曹魏(三少帝期)における州都督について
書評
牧角 悦子  文学研究者への挑戦状
     (書評)渡邉義浩著『「古典中国」における文学と儒教』
     (汲古書院、二〇一五年四月)
雑纂
廣川 和市  三国志学会の設立趣意について
       ―問題としての「交流」、「結集」、「架橋」
 三國志研究 第九号
  2014年9月6日発行(A4・190頁)
  定価 2,000円  

講演
池田 秀三  王肅の学問
沈 伯 俊  諸葛亮と成都
関羽シンポジウム―思想・宗教と文学
渡邉 義浩  「関羽シンポジウム―思想・宗教と文学」開催にあたって
仙石 知子  毛宗崗本『三国志演義』における「関公秉燭達旦」について
伊藤晋太郎  「関帝聖蹟図」と『三国志演義』
二階堂義弘  元帥神としての関羽 ―義勇武安王像と周倉―
小島  毅   関羽と春秋学
論考
渡邉 義浩  蔡エンの悲劇と曹操の匈奴政策
佐藤 大朗  漢魏革命の固有性
         ―「天子」の再定義と「禅譲」の創出―
小林 瑞恵  「不忠」の汚名を着せられた趙雲
箱崎  緑   近代日本における諸葛亮の評伝をめぐって
         ―日中戦争期の『三国志』ブームを中心に―
研究ノート
袴田 郁一  『全相平話三国志』人物事典
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅(六)―河南の旅
 三國志研究 第八号
  2013年9月14日発行(A4・126頁)
  定価 2,000円  

講演
大上 正美  司馬昭と竹林の七賢
論考
中本 圭亮  汝南袁氏に関する二・三の問題
渡邉 義浩  孫呉の国際秩序と亶州
龜井 有安  魏文帝の詩賦にみる表現の新しさ
         ―「腸」による感情表現に基づいて―
鄭 月 超  阮籍「詠懷詩」に詠まれた逃避をめぐって
         ―「場」への意識を中心として―
片倉 健宏  首都図書館蔵『平蛮図』について
中川  諭  夏振宇本『三国志伝通俗演義』について
櫻木 陽子  二十一世紀の京劇と三国志
袴田 郁一  吉川英治『三国志』の原書とその文学性
         ―近代日本における「三国志」の受容と展開―
 三國志研究 第七号
  2012年9月1日発行(A4・134頁)
  定価 2,000円  

講演
堀池 信夫  鄭玄学の展開
小川 陽一  関羽のおみくじ(関帝霊籤)とその世界
金 相 燁    朝鮮時代の『三國志演義』の繪畫について
論考
佐々木正浩  曹操高陵発掘調査の最新成果と考古学的意義
潘 偉 斌    曹操夫人卞氏年齢考
大村 和人  「都」への帰還 ―曹植「名都篇」再考―
齋藤  聡   王維の「少年行」について ―曹植「名都篇」の継承―
上原 究一  丈八蛇矛の曲がりばな ―張飛像形成過程続考―
箱崎  緑   日本における『三国志演義』再話
         ―日中戦争期の『三国志』ブームを中心に―
翻訳
増田真意子  天、郭奉孝を生みて
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅(五)―湖北の旅
 三國志研究 第六号
  2011年8月27日発行(A4・198頁)
  定価 2,000円  

講演
興膳  宏  人物評価における「清」字
論考
松尾亜季子  蜀漢の南中政策と「西南シルクロード」
渡邉 義浩  『三國志』東夷傳 倭人の条に現れた世界観と国際関係
稀代麻也子  江淹「雑体詩」の劉楨
中川  諭   『三国志演義』の夷白堂本と周曰校本
片倉 健博  『七勝記』について
研究ノート
佐藤 大朗  袁術による皇帝即位の過程とその正統性
木村 政博  曹魏(文帝期・明帝期)における州都督について
 三國志研究 第五号
  2010年9月11日発行(A4・198頁)
  定価 2,000円  

講演
川合 康三  身を焼く曹植
論考
並木 淳哉  蜀漢政権における権力構造の再検討
髙橋 康浩  韋昭「博エキ論」と儒教的理念
島田  悠   孫呉滅亡後の三呉 ―西晋の三呉支配
上原 究一  「漢兒」なる張飛 ―金末の張飛人気と「燕人」の来源
竹内 真彦  青龍刀と赤兎馬 ―関羽像の「完成」過程
中川  諭   黄正甫刊『三国志伝』三考
後藤 裕也  余象斗本『三国志演義』評語小考
田村 彩子  川劇三国戯「上方谷」をめぐって
藤巻 尚子  『太平記鈔』における三国志の受容
         ―『太平記賢愚鈔』との比較を始点として
清岡美津夫  現代日本における三国要素の変容と浸透
         ―アクセス集計を事例に
文献目録
朝山 明彦  関帝信仰研究文献目録【和文編】
資料整理
後藤 裕也  余象斗本『三国志演義』評語翻刻
翻訳
増田真意子  周澤雄著「文和乱武」
         ―詐欺師的策謀家から有徳の大臣へ
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅(四)―安徽・江蘇の旅
 三國志研究 第四号
  2009年9月5日発行(A4・278頁)
  定価 2,500円  

講演
沈 伯 俊    諸葛亮をめぐる疑惑を解く
周 文 業    『三国演義』版本のデジタル化及び応用
シンポジウム
 第54回 国際東方学者会議 東京会議 シンポジウムVI
 「漢魏交替期における社会と文化」

池田 知久  開会の辞
劉 楽 賢    駱駝城より出土した魏晉の冥婚文書に関する考察
近藤 浩之  劉報告へのコメント
牧角 悦子  建安における「文学」
矢田 博士  牧角報告へのコメント
石井  仁   「地方分権化」と都督制
川本 芳昭  石井報告へのコメント
川合  安   九品官人法の制定と貴族制の形成
窪添 慶文  川合報告へのコメント
渡邉 義浩  曹丕の『典論』と政治規範
福原 啓郎  渡邉報告へのコメント
堀池信夫・町田隆吉  総合討論
論考
柴田 聡子  姜維の北伐と蜀漢後期の政権構造
髙橋 康浩  繆襲の政治的位置
菅原 尚樹  「大桑村」の人
         ―『至治新刊全相平話三国志』に見える地名に関する一考察
片倉 健博  『草廬記』の構成について
         ―『三国志演義』および雑劇との関連を中心に
仙石 知子 毛宗崗本『三国志演義』に描かれた曹操臨終の場面について
後藤 裕也  租賃本「三国志」鼓詞について
大橋 義武  近代中国における『三国演義』について
         ―文学史的評価の問題を中心とした考察
綿谷直之・清水健史  史実と民間伝承からみる三国志遺跡
訳注
増田真意子  周澤雄「郁郁たり文若」
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅(三) ―湖北の旅―
新刊紹介
朝山 明彦  張志江著『関公』
中川   諭  小日向えり著『恋する三国志』
 三國志研究 第三号
  2008年9月14日発行(A4・116頁)
  定価 1,500円  

講演
林田愼之助  わたしのなかの三国志
李 殷 奉     韓国における『三国志演義』の伝承と受容に関する考察
論考
狩野  雄   迷迭の賦をめぐって
          ―建安文学における芳香表現の一斑
渡邉 義浩  「受禪表」碑における『尚書』の重視
谷口 建速  長沙走馬楼呉簡にみえる「限米」
          ―孫呉政権の財政に関する一考察
後藤 裕也  「単刀会」故事について ―語り物という視座から
研究ノート
木村 政博  孫呉における都督について
訳注
髙橋 康浩  韋昭「呉鼓吹曲」譯注
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅(二)
 三國志研究 第二号
  2007年7月29日発行(A4・140頁)
  定価 1,500円  

講演
劉 世 徳   『三国志演義』嘉慶七年本試論
論考
澤  章敏   五斗米道研究の現状と課題
石井  仁   三国魏の征蜀将軍について
渡邉 義浩  孫呉の正統性と國山碑
髙橋 康浩  韋昭『國語解』小考
田中 靖彦  『世説新語』と三国の名門人士
渡辺由美子 南北朝期における曹丕・曹植評価について
竹内 真彦  貂蝉は何故呂布の「妻」であるのか
中川  諭   上海図書館蔵『三国志演義』残葉について
雑纂
前川 貫治  三国志迷いの旅
中島 敏晶  コンピュータグラフィックスによる三国志の時代様相考証
         および中国史形象の観察
稲垣  直   三国志と私
 三國志研究 第一号
  ISSN 1881-3631
  2006年12月15日発行(A4・74頁)
  定価 1,500円  

講演
狩野 直禎  私と三国志
論考
石井  仁   呉・蜀の都督制度とその周辺
和田 英信  建安文学をめぐって
竹内 真彦  呂布の装束 ――その意味についての考察
渡邉 義浩  九品中正制度と性三品説
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